呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)2巻のネタバレや考察、感想・あらすじを解説。敵勢力の呪霊が登場し話が展開していく「8〜16話」が気になる方はぜひご覧ください。
この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
呪術廻戦2巻の概要・あらすじ
敵勢力の呪霊が登場し話が展開する
該当話 | 8〜16話 |
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連載時期 | 2018年21・22号〜2018年30号 |
2巻では、虎杖悠仁の死と復活に始まり、敵勢力の呪霊が登場して話が展開していく過程が描かれています。
前半部では、伏黒と宿儺が戦った末に虎杖が死亡した後復活することに。
後半部では敵勢力である呪霊たちが登場。五条と漏瑚の実力者同士の戦闘が行われます。
収録話について
- 8話「呪胎戴天 -参-」
- 9話「呪胎戴天 -肆-」
- 10話「雨後」
- 11話「ある夢想」
- 12話「邁進」
- 13話「映画鑑賞」
- 14話「急襲」
- 15話「領域」
- 16話「情」
2巻の見どころ/ポイント
作中トップクラスの者達による戦闘!
2巻後半では作中でもトップクラスの実力を持つ五条と漏瑚の戦闘が行われます。呪術師最強と言われる五条は、特級呪霊である漏瑚をも圧倒。両者が繰り広げる呪術の極致「領域展開」は必見です。
ついに動き出す敵陣営!
2巻では、呪術師が敵対する「特級呪霊グループ」が登場。彼らの目的は不明ですが、五条封印という世界を脅かす計画を企んでいると判明します。
さらに、敵グループに属する夏油傑(げとうすぐる)は人間の風貌をしており、呪術師と呪霊の戦いはあらゆる勢力を巻き込む巨大なものになると、予感させる巻です。
この先には、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
呪術廻戦2巻のネタバレ
8話「呪胎戴天 -参-」
肉体の主導権を握った宿儺は、特級呪霊と戦うことに。
同じ特級に分類されるもの同士の戦いですが、宿儺が特級呪霊を圧倒。
宿儺の領域展開「伏魔御厨子」を受けて特級呪霊は祓われ、宿儺は特級呪霊が取り込んでいた自身の指を手に入れます。
虎杖は宿儺が特級呪霊を祓うも肉体の主導権を取り戻せず、万が一の際に虎杖を始末するつもりでいた伏黒の元に宿儺が現れる事態に。
宿儺は虎杖の肉体から心臓を取り出した上、特級呪霊から手に入れた自身の指を飲み込み、宿儺と伏黒による戦闘が行われることとなりました。
9話「呪胎戴天 -肆-」
伏黒は虎杖が宿儺から肉体の主導権を取り戻すことを信じ、虎杖が戻る前に宿儺に心臓を治させることを目論みます。
近接戦をしつつ鵺・大蛇を用いて宿儺と戦う伏黒ですが、大蛇を破壊された上、尋常じゃない膂力・敏捷性で空中へと投げられ、建物へ叩きつけられることになります。
心臓を治させるように立ち回っていたことを宿儺に見抜かれた伏黒は、「不平等に人を助ける」ために「八握剣異戒神将 魔虚羅」を呼び出そうとします。
しかし、伏黒が式神を呼び出す直前に虎杖は肉体の主導権を取り戻すことに。
宿儺によって心臓を潰されていた虎杖は、伏黒に「長生きしろよ」と言い残し死亡しました。
10話「雨後」
「貴重な指を用いてまで宿儺の実力を確かめる必要があったか?」と話しながら街中を歩く怪しい集団。
複数人で入店したにもかかわらず、ファミレスの店員から「1名様でよろしいですか?」と問われ、袈裟を着た人間以外は呪霊であることが察せられます。
場面は変わり、少年院で起こった出来事の詳細を聞いて怒る五条と伊地知が話すシーンへ。
「上の連中を全員殺してしまおうか?」と言う五条に対し、「珍しく感情的だな」と呪術高専で医師を務める「家入硝子(いえいりしょうこ)」が話しかけます。
家入によって虎杖の死体は解剖されることとなりました。
虎杖の死により暗い雰囲気の伏黒・釘崎の元に、2年生の「禪院真希」「パンダ」「狗巻棘(いぬまきとげ)」の3人が登場し、初対面の釘崎に対して伏黒が紹介することに。
2年生の3人は、3年生が停学中であるために伏黒・釘崎を、呪術師同士が戦う「京都姉妹校交流会」に参加するように要請しに来たのでした。
場面は戻り、袈裟を着た人間・呪霊たちがファミレスで話すシーンへ。
呪霊は、人間を消して呪霊の世界にすることを目論みますが、それには「五条悟(ごじょうさとる)を戦闘不能にする」「両面宿儺 虎杖悠仁を仲間に引き込む」の2つの条件を満たす必要があるとのこと。
虎杖は死んだと認識している呪霊ですが、最後のページでは死んだはずの虎杖が宿儺と向かい合う場面が描かれています。
11話「ある夢想」
伊地知へ高専で教鞭をとっている理由、自身の夢を語る五条。
場面が変わり、宿儺と対峙する虎杖は宿儺に襲いかかるもあえなく鎮圧され、今いる場所が宿儺の生得領域でありまだ死んでないことを告げられます。
「八握剣異戒神将 魔虚羅」を呼び出そうとした伏黒に興味を持ったため、下記の2つの条件を呑めば心臓を治し生き返らせると言う宿儺。
・宿儺が「契闊」と唱えたら1分間体を明け渡すこと
・この約束を忘れること
殺し合って生き返るための条件を決めることになりますが、虎杖は宿儺に瞬殺され上記の”縛り”のもとに生き返ることになりました。
場面は戻り、強く聡い仲間を育てて呪術界をリセットするという夢を語る五条。
3年の秤、2年の乙骨は自身に並ぶ術師になると言い、虎杖もその一人だったと悔やむ五条ですが、目の前で虎杖が生き返るところを目撃することに。
五条は上層部に虎杖が生き返ったことを報告せず、虎杖に最低限の力をつけさせたのち、交流会までに復学させることを目論みます。
場面は変わり、袈裟を着た人間・呪霊たちがファミレスで話すシーンへ。
五条悟は呪霊が束になっても殺せないため、袈裟を着た人間は「五条悟を戦闘不能にする」ために特級呪物「獄門疆」を使って封印することを示唆します。
12話「邁進」
「夏油」から獄門疆の話を聞き興奮した「漏瑚」は、ファミレス店内にいた人間を燃やし尽くす事態を引き起こします。
漏瑚は夏油から自身の強さが宿儺の指8〜9本分と聞くと、獄門疆を蒐集に加える代わりに五条悟を殺すことを宣言。
少年院の死体から名札を持ち帰り遺族に届けた伏黒は、呪術高専に戻ると釘崎と共に2年生から近接戦闘を鍛えられることになりました。
一方で、近接戦闘に関して頭一つ抜けている虎杖は、五条指導のもとで呪力のコントロール、呪術に関する最低限の知識を学ぶことに。
そのうち体に宿儺の術式が刻まれるものの、現在は呪術・術式を使えない虎杖は体術に呪力を上乗せするため、「映画鑑賞」をして呪力を放出する訓練を行うこととなりました。
13話「映画鑑賞」
呪力の訓練は、夜蛾学長特製の呪骸に一定の呪力を流し続けたまま「映画鑑賞」をするというもの。
その頃伏黒は、近接戦闘に使用する呪具を影に入れて持ち運びすることを思いついていました。
心臓を治す際に宿儺と何か話したかと問いかけるも、虎杖から「思い出せない」との返答を受けた五条は、虎杖に引き続き映画鑑賞をさせる一方で、伊地知の運転のもと夜蛾学長との約束に向かいます。
しかし、途中で車を降りた五条のもとに、漏瑚が襲来。
特級呪霊の漏瑚と五条の戦闘が行われることに。
14話「急襲」
漏瑚と対峙した五条は、漏瑚の火礫虫による攻撃を避けた上、自身の術式によって漏瑚の攻撃をも無効化します。
五条の術式を探ろうとした漏瑚は、五条の攻撃を受けてしまい、術式反転「赫」によって吹き飛ばされることに。
五条の攻撃を受け、夏油に「死ぬよ漏瑚」と言われたことを思い返した漏瑚は、領域に引きずりこんで五条に攻撃を当てることを画策。
その漏瑚の目の前に再度現れた五条は、宿儺の器である虎杖を連れてきていました。
15話「領域」
漏瑚との戦闘から一時離脱した五条は、映画鑑賞をしていた虎杖の元へ。
呪術戦の頂点「領域展開」について教えるために、高専にいた虎杖を漏瑚と戦っていた場所へと連れてきます。
虎杖を連れてきた五条に「だって君弱いもん」と言われた漏瑚は激昂し、領域展開「蓋棺鉄囲山」を披露。
虎杖に領域展開について説明した五条は、漏瑚に対抗し「無量空処」を展開。
首だけを残した漏瑚を足蹴にし「誰に言われてここに来た」と質問します。
五条たちから離れたところで夏油・他の呪霊がその様子を伺っていました。
16話「情」
夏油は高専関係者に顔を見られるわけにはいかないため、漏瑚を助けることなく離脱。
一方で、漏瑚の首を足蹴にしていた五条のもとに「花御」が漏瑚を助けに入ります。
虎杖が花御の呪術でピンチになったところを五条が助けている隙に、花御は漏瑚の首を抱えて逃走しました。
離脱した夏油がマンションの一室に入ると、そこには呪霊による領域が広がっており、漏瑚の首を抱えた花御も夏油に続いて登場。
夏油の指示のもとで10月31日に渋谷で五条を封印することに、体にツギハギのある呪霊「真人」が同意しました。
場面は変わり、真希にパシられて伏黒・釘崎が自販機にいるシーンへ。
交流会の打ち合わせのために京都の学長が来ており、それに付いてきた「禪院真依」「東堂葵」の二人が伏黒・釘崎の元に現れます。
真依に死んだはずの虎杖の悪態をつかれ二人が辟易としていると、今度は東堂が「どんな女がタイプだ」と伏黒に対して質問をします。
東堂は伏黒の返答次第では半殺しにすると宣言し、「因みに俺は身長と尻がデカい女がタイプです」と自らのタイプを明かしました。
2巻の考察・解説ポイント
Q.縛りとは?
誓約であり守らなければ罰を受ける。利害による”縛り”は呪術における重要な因子の一つ。自らに科した”縛り”を破った所で向上した能力を失うだけにすぎませんが、他者間との”縛り”を破るとどんな災いが降りかかるか分からないほどの”罰”の不確定さが存在します。
Q.特級呪物「獄門疆(ごくもんきょう)」とは?
源信の成れ果てであり、封印できないモノはない呪物のこと。封印条件は、開門後に封印有効範囲内である半径約4メートル以内に、対象の脳内時間で1分間留めること。定員は1名で封印を解かない限りは、中の人間が自死しない限りは使用不可となります。獄門疆の中で封印されている間は物理的時間が流れません。
Q.領域展開とは?
術式を付与した生得領域を呪力で周囲に構築し、必殺の術式を必中必殺へと昇華する呪術の極致のこと。領域を広げるためには多くの呪力を消費しますが、環境要因によるステータス上昇、領域内で発動・付与された術式は必中という利点があります。一方で、「領域」は”閉じ込める”ことに特化した結界であるため、侵入することは容易いという側面も。
呪術廻戦2巻の感想
五条悟(ごじょうさとる)の実力に圧倒される
2巻では、現代最強術師「五条悟」が術式・領域展開を披露して戦いました。1巻では最強を自称していた五条ですが、その言葉に偽りはないと分かります。
特級呪霊「漏瑚」の攻撃を全て無効化し、無下限呪術を用い一撃で殴殺。正直、主役の虎杖君よりもカッコ良すぎました。
出てくるキャラ全部魅力的!
2巻からは学校生活が描かれ始め、呪術高専に所属する2,3年生たちが登場しました。パンダや東堂など、一度見たら忘れないほど濃いキャラでしたね。
呪術廻戦は骨太なストーリーでありながら、キャラの個性も際立つように描かれており、序盤から優れた作品だと感じます。
2巻で初登場した呪術師
伏線が多く散りばめられた?
1巻とは打って変わり、2巻では後の物語に影響を与える伏線が多く散りばめられました。
特に宿儺が伏黒恵を気に入った理由や、「契闊」という契約の目的など、宿儺の企みに関する謎が多かった印象です。
この辺りの伏線は物語の後半で回収されるでしょうから、この段階で覚えておきたいですね。
2巻で覚えておきたい伏線
- 伏黒恵と両面宿儺の関係
- 10月31日に起きる五条との戦争
- 宿儺が「契闊」を結んだ目的
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