鬼滅の刃のストーリー序盤、兄妹の旅立ち・仲間との出会い・那谷蜘蛛山編での死闘までを解説していきます。
【1巻】兄妹の旅立ち
家族の死
主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)は、竈門家の長男として亡き父・炭十郎(たんじゅうろう)に代わり、家族を支えて生活していました。竈門家は母親と兄妹6人の大家族。
炭治郎が町に降りて炭を売りに行った翌日、家に戻ると家が何者かに襲撃されていました。長女の禰豆子(ねずこ)以外は全員死亡。
炭治郎は困惑しながらも「鬼が出た」と考え、禰豆子を医者の元に連れていきます。しかし、その道中で禰豆子の様子が豹変。禰豆子は鬼になってしまったのです。
鬼となった禰豆子は炭治郎を食べようと襲い掛かります。炭治郎は必死に名前を呼びかけるも、鬼となった禰豆子には届きません。炭治郎は禰豆子に喰われそうになります。
富岡義勇 登場!
鬼となった禰豆子と炭治郎の元に鬼殺隊の剣士・富岡義勇(とみおかぎゆう)が駆けつけました。
義勇は鬼となった禰豆子を殺そうとしますが、炭治郎が猛反発。鬼に襲われたことを話し、頭を下げて殺さないでほしいと頼みますが、義勇は「生殺与田奪の権を他人に握らせるな!!」と言い、禰豆子に刃を向けます。
炭治郎はとっさに義勇に襲いかかり、なんとか義勇の攻撃を防ぐことに成功。しかし、義勇の一発を食らい、気を失ってしまいます。すると、禰豆子は炭治郎の元に駆けつけ、倒れた炭治郎を庇いました。
義勇はそんな2人の姿を見て、兄妹を生かすことを決断します。炭治郎に「鱗滝左近寺(うろこたきさこんじ)を訪ねろ」と言い、その場を去りました。
その後、炭治郎は家に戻り、家族の遺体を埋葬。そして、禰豆子の手を取り、鱗滝の元に向かいました。
ここから、炭治郎と禰豆子の冒険が始まります。
鬼滅の刃各キャラクターの生存等最終的な状況について
【1巻】鱗滝のもとで修行開始
鱗滝との出会い
鱗滝の元に向かう途中、炭治郎と禰豆子は立ち寄ったお堂で鬼に出会ってしまいます。炭治郎は鬼で頸を攻撃するも、鬼は死にません。それでも、禰豆子が鬼の頭を蹴り、胴体を崖から突き落とすことに成功。なんとか鬼の頭だけを木に張り付けました。
とどめを刺すべきか、悩んでいる炭治郎の元に鱗滝が登場。鱗滝は「お前が鬼殺の剣士として相応しいかどうかを試す」と言い、早速山に移動。
ここから、鱗滝の死ぬほどキツイ修行が始まります。空気の薄い山の中での様々な攻撃は、精神的にも肉体的にも炭治郎を大きく成長させました。
岩を斬る試練
修行を開始して1年が経った頃、炭治郎の修行は最終段階まで仕上がっていました。鱗滝は最終選別に向かわせるための条件として、自身よりも大きい「岩を斬る」試練を与えます。難易度は非常に高く、炭治郎は半年も費やすものの、まったく岩を斬ることはできずにいました。
焦り始める炭治郎のもとに、狐の面をした錆兎(さびと)と真菰(まこも)が現れました。その日から炭治郎は錆兎と訓練を開始。錆兎の実力は炭治郎よりも高く、炭治郎は手も足も出ない状況が続きます。
その後、時間はかかったものの、炭治郎は刀で錆兎の面を真っ二つにすることに成功。
すると、錆兎と真菰の姿は消え、炭治郎の目の前には大きな岩が斬れている光景が目に入ります。ようやく炭治郎は鬼殺隊に入る試験を受けられるようになりました。
【1巻】最終選別!
手鬼との戦い
最終選別の内容は、鬼がいる藤襲山の中で7日間生き延びることです。炭治郎は序盤から鬼に遭遇するものの、鱗滝に鍛えられ戦えるようになっていたため、順調に試験を進めました。
そんな中、現れたのが体中に手が巻き付いたような鬼・手鬼。手鬼は47年前に鱗滝が捕まえた鬼です。手鬼は鱗滝を恨み、鱗滝の弟子たちを次々と殺していました。錆兎もその1人。
手鬼の話を聞いた炭治郎は怒りが込みあがりながらも、鱗滝から伝授された「水の呼吸」を使い、鱗滝を撃破しました。
5人の合格者
7日間を生き延びた炭治郎。たくさんいた参加者も最終的には炭治郎を含めてたった5人にまで減っていました。それでも、炭治郎は見事に最終選別を合格。
その後、鬼殺隊の武器となる日輪刀の原形を選び、鴉を与えられました。ここで、最終試験は終了し、炭治郎は鱗滝と禰豆子の元に戻りました。
そして、ここから鬼殺隊としての任務が始まります。
【1巻~2巻】初めての任務
沼鬼との戦い
鬼殺隊となった炭治郎は禰豆子と共に鱗滝の元を離れ、早速任務に向かいます。
最初の任務はある町で次々と女性が失踪している事件。事件の黒幕は地面の下に沼を作っていた沼鬼です。
炭治郎は臭いで沼鬼の居場所を突き止め、直ぐに交戦。沼鬼は血鬼術で3体に分身し、沼の中に潜るなど厄介な敵ではありましたが、炭治郎は禰豆子と協力して見事に頸を斬り落として撃破。初任務を見事に達成しました。
全ての元凶・無惨と遭遇
沼鬼との戦闘を終えた炭治郎は浅草に行きました。そして、浅草に到着すると直ぐに鬼の匂いを嗅ぎつけます。匂いを追った先にいたのが全ての鬼の始祖・鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)。炭治郎は無惨を切ろうとしますが、無惨は行きかう人を鬼に変え、町を混乱に陥れます。
炭治郎は鬼となった人が暴れないように必死に抑えますが、その隙に無惨に逃げられてしまいました。
珠世との出会い
鬼滅の刃 第14話から引用。
無惨によって、鬼になった人を止めることに苦戦する炭治郎。野次馬や警察が集まり、このままでは鬼となった人を止められなくなり、ピンチになりました。
すると、そこに鬼の珠世(たまよ)と愈史郎(ゆしろう)が登場。珠世のおかげで事態は収拾し、炭治郎は珠世の屋敷に移動しました。
炭治郎は珠世から「鬼を人に戻す方法」について活路を見出します。禰豆子を人間に戻すには、無惨により近い鬼の血を集めることが必要です。そして、集めた血を珠世が分析して、人間に戻る方法を模索してくれることになりました。
そのため、炭治郎は鬼を倒して、鬼の血を珠世に渡すことを決めました。その時、炭治郎と珠世たちは何者かの襲撃を受けます。その正体は無惨の命令で炭治郎を追っていた朱紗丸(すさまる)と矢琶羽(やはば)。
珠世・愈史郎と共闘!
朱紗丸と矢琶羽の襲撃を受けた炭治郎は直ぐに交戦。矢琶羽と朱紗丸の連携に苦戦した炭治郎でしたが、禰豆子が参戦したことで、戦いは一対一の対決に。
炭治郎は矢琶羽と戦い、猛攻を何とかしのぎ、頸を斬ることに成功。一方の禰豆子は戦いが続いていましたが、珠世が血鬼術「惑血」を発動し、朱紗丸を無惨の呪いで殺すことに成功。なんとか、勝利を収めました。
戦闘後、炭治郎と禰豆子は次なる任務に向かうため、珠世の元を離れました。
【2巻~3巻】善逸との出会い
善逸と出会う
炭治郎は次なる任務で南南東を目指している途中、最終選別で生き残った同期の我妻善逸(あがつまぜんいつ)と出会います。
女の子に求婚したり、任務に消極的な善逸に手を焼きつつも、一緒に行動。すると、そこで山の奥地にある屋敷に足を連れ去られた2人の子どもに出会います。
炭治郎と善逸は子どもの案内に従い、屋敷に行くとそこには鬼の気配が。屋敷の中に入ると、そこには鼓を持った響凱がいました。
響凱は血鬼術「鼓」を発動し、鼓を打つたびに部屋を自由自在に回転させて、炭治郎を苦しめます。さらに、爪痕のような鋭い斬撃も放つなど、これまでの鬼よりも実力は上回っている鬼です。
それでも、炭治郎は「頑張れ炭治郎」「俺が挫けることは絶対に無い!!」と自らを鼓舞し、何とか響凱を撃破しました。
一方の善逸は屋敷の中で別の鬼と遭遇。なんと善逸は鬼に驚いて意識を失ってしまいました。しかし、善逸は意識を失ったまま、「雷の呼吸」を発動します。そして、目にも止まらぬ速度で「壱ノ型 霹靂一閃」を出して、鬼の頸を斬りました。
伊之助と出会う
響凱を倒した炭治郎が屋敷の外に出ると、既に善逸が外にいました。ただ、善逸はボロボロで禰豆子の入った木箱を必死に抱えています。そして、善逸の前には二刃の日輪刀を抜いた猪頭を被った嘴平伊之助(はしびらいのすけ)の姿が。
伊之助は鬼である禰豆子を殺そうとしていたのです。善逸は炭治郎から木箱は「大事なもの」と聞いていたので鬼が入っていることを知りながら、体を張って木箱を守っていました。
伊之助と善逸の攻防を目の当たりにした炭治郎は激怒。すぐに歩み寄りますが、伊之助は炭治郎にも攻撃を仕掛けます。しかし、炭治郎の超強力な頭突きを食らい失神。
その後、なんとか無事に誤解は解けて、炭治郎・善逸・伊之助は行動を共にすることになりました。そして、3人は次なる任務地・那谷蜘蛛山に向かいます。
鬼滅の刃各キャラクターの生存等最終的な状況について
【4巻~6巻】那谷蜘蛛山編
蜘蛛が住み着いている山
次なる任務地・那谷蜘蛛山に向かった炭治郎たち。善逸は那谷蜘蛛山を前にして、不気味さに怖気付き、山に入るのを猛烈に拒みます。そんな善逸をお構いなしに伊之助は山に入り、炭治郎も続きます。
那谷蜘蛛山には無数の蜘蛛の巣が張り巡らされていました。そして、鬼殺隊の隊士たちは蜘蛛の巣に引っかかり、体を操られていました。人間では不可能な動きを強制され、隊士たちは次々と傷を負っていきます。炭治郎と伊之助は隊士を傷つけないよう解放していると、鬼・母蜘蛛を発見しました。
炭治郎VS母蜘蛛
伊之助が「獣の呼吸」で発見した母蜘蛛。母鬼は「とっておきの人形」・首なし鬼を使って、善逸と伊之助にぶつけますが、2人は難なく看破。そして、伊之助によって上空から母蜘蛛に近づいた炭治郎は「水の呼吸 伍ノ型 千天の慈雨」で頸を斬りました。
母蜘蛛は解放された事に安堵し、痛みを感じないで死ねることを炭治郎に感謝します。そして、「十二鬼月が那谷蜘蛛山にいる」と伝えました。
善逸VS兄蜘蛛
炭治郎と伊之助に置いていかれた善逸は、1人で寂しく山に入りました。中に進んでいくと善逸の前に人の顔をして胴体のない人面鬼・兄蜘蛛が登場しました。善逸はいつものように逃げますが、体の異変に気付きます。
善逸は兄蜘蛛の毒に犯されていました。兄蜘蛛の血鬼術は人間を蜘蛛に変化させるもので、善逸の体も徐々に変わり、絶体絶命のピンチに陥ります。それでも、善逸は「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃・六連」で兄蜘蛛をなんとか撃破。しかし、ダメージは大きく、善逸は動けない状態に。
炭治郎&伊之助VS父鬼
母蜘蛛を倒した炭治郎と伊之助は、巨大な体を持つ鬼・父鬼と対峙しました。炭治郎は水の呼吸を使い、応戦しますが、屈強な体を持つ父鬼には通じません。そして、父鬼の怪力によって炭治郎は伊之助をその場に残し、吹き飛ばされてしまいます。
炭治郎が飛んだ先には、姉鬼を痛めつける鬼の少年鬼・累がいました。目の前の光景を見た炭治郎は激怒し、累との戦いが始まります。この累こそが十二鬼月で下弦の伍です。
伊之助VS父鬼
炭治郎が吹き飛ばされ、伊之助は1人で父鬼に立ち向かいます。屈強な体の父鬼に苦戦するものの、なんとか傷を与えるなど、孤軍奮闘する伊之助。しかし、父蜘蛛は脱皮をして、更に強靭な体になりました。善戦していた伊之助でしたが、脱皮した父蜘蛛には通じず、捕まってしまいます。
伊之助は頭を掴まれながらも、日輪刀を頸に刺しますが、ダメージは無し。握りつぶされそうになり、走馬灯を見始める伊之助。その瞬間、水柱・義勇が駆けつけ、一撃で父蜘蛛の腕を斬り落としました。父蜘蛛は直ぐに腕を再生して義勇に襲い掛かります。しかし、義勇の「水の呼吸 肆ノ型 打ち潮」を食らって、頸を斬られて死亡。
伊之助は自身が手も足も出なかった父蜘蛛を瞬殺した義勇を見て、「お前を倒せば俺が最強だ!」と義勇を挑発しますが、義勇は「修行し直せ 戯け者」と一蹴。その上、伊之助は義勇に目にも止まらぬ速さで縛られ、吊るされてしまいました。
しのぶ到着!
なんとか兄蜘蛛を倒した善逸の元に、蟲柱・胡蝶しのぶ(こちょうしのぶ)が到着。善逸は呼吸を使って毒を遅らせていたため、なんとかしのぶが到着するまで耐え抜いていました。そして、しのぶが来た事に安堵し、意識を失います。
炭治郎VS累
累と対峙した炭治郎は水の呼吸を使い、攻撃を仕掛けます。しかし、累の血鬼術「糸」は強度が高く、炭治郎の攻撃は全然通用しません。それでも、戦う炭治郎でしたが、なんと日輪刀を折られてしまいました。
万事休すの中、木箱から禰豆子が登場し、体を張って炭治郎を守ります。体を張って炭治郎を守る禰豆子の姿を見た累は兄妹の絆に感動し、本当の家族の絆を得ようと禰豆子を妹にしようとします。もちろん、炭治郎は累の言葉を聞いて激昂。張りつめられた累の糸をくくり抜け、「ヒノカミ神楽 円舞」と禰豆子が覚醒させた血鬼術「爆血」で累の頸をはねます。
これで勝負は終わったと思いきや、累は炭治郎の攻撃が届く前に攻撃を回避していました。後一歩のところまで追い詰められたことに怒った累は篭上に編んだ鋼の一糸を放つ「殺目篭」で炭治郎と禰豆子を始末しようとします。日輪刀を折られ、重傷を負っていた炭治郎に状況を打破する手立ては残されていませんでした。
しかし、間一髪のところで、義勇が駆けつけました。
義勇VS累
炭治郎の元に駆けつけた義勇に対して、累は「刻糸輪転」を仕掛けます。刻糸輪転は累の技の中でも最高度を誇る糸での攻撃です。それでも義勇は独自で編み出した「水の呼吸 拾壱ノ型 凪」を発動し、累の攻撃を無効化。
あっさりと攻撃を破られた累は次なる攻撃を仕掛けようとしますが、瞬きする間に頸をはねられてしまいました。ここでようやく累は死亡。
しのぶVS姉蜘蛛
累に痛めつけられていた姉蜘蛛は、累の命により生き残っている隊士を殺そうとしていました。手始めに目の前にいた村田を攻撃。血鬼術「溶解の繭」で村田を繭の中に閉じ込めて、繭の溶解液で村田を溶かそうとしました。
そこに、しのぶが駆け付けます。しのぶの存在感に恐れをなした姉蜘蛛は「累に命令されただけ」「今まで5人しか殺していない」と必死に言い逃れしました。しかし、しのぶは「少なくとも80人は喰っている」と姉蜘蛛の言い訳を看破。
その後、「拷問に耐え抜けば許す」と提案するものの、姉蜘蛛はその案には乗らず、しのぶに襲いかかりました。しかし、しのぶにはまったく通じません。しのぶは「蟲の呼吸 蝶ノ舞・戯れ」で姉鬼に強力な斬撃を与えます。しのぶの攻撃によって、姉鬼は藤の花を打ち込まれて死亡。
禰豆子を狙うしのぶとカナヲ
累を倒した義勇が傷ついた炭治郎・禰豆子に歩み寄ると、そこにしのぶがいきなり攻撃を仕掛けます。しのぶは禰豆子が鬼だと気づき、殺そうとしました。炭治郎と禰豆子の事情を知っている義勇は、2人を逃がします。
しのぶは義勇に「隊律違反」と言い、禰豆子を追いかけますが、義勇は体を張って、しのぶの攻撃を阻止。
しのぶから逃げた炭治郎でしたが、頭上から栗花落カナヲ(つゆりかなを)に襲われてしまいます。
動けなくなった炭治郎は禰豆子を逃がしますが、カナヲは禰豆子を逃がしません。それでも、禰豆子は体を小さくして、カナヲの攻撃を難なく回避。
那谷蜘蛛山を下山
義勇はしのぶの体を取り押さえ、膠着状態が続いていました。しのぶは「隊律違反」と言い、義勇に訳を聞きますが、義勇は炭治郎と出会った時の話をしようとするなど、話しは噛み合いません。しのぶは踵に忍ばせた刃で義勇に攻撃を仕掛けますが、その瞬間に鴉殻の伝令が届きます。
本部から伝令は「炭治郎・禰豆子を拘束、本部に連れ帰る」こと。
炭治郎たち一行は隠(かくし)に連れられ、ようやく那谷蜘蛛山を下山することになりました。
柱登場!
累との戦いが終わり、意識を失っていた炭治郎。目を覚ますと、音柱の宇髄天元(うずいてんげん)・岩柱の悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)・炎柱の煉獄杏寿郎(れんごくきょうじゅうろう)・霞柱・時透無一郎(ときとうむいちろう)・恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)に那谷蜘蛛山に駆けつけたしのぶの姿が炭治郎の視界に入ります。
しのぶは困惑した表情の炭治郎に「ここは鬼殺隊の本部」「今からあなたは裁判にかけられる」と優しくも恐ろしいことを口にしました。
炭治郎は禰豆子や善逸、伊之助がいないことが気になり、辺りに視線を向けていると、木の上にいた蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)が「富岡はどうするのかね」と横槍を入れます。伊黒は義勇が隊律違反していることにご立腹で、処分することを望んでいました。伊黒にそう言われても、義勇は何も語らず、1人端っこで無言を貫くなど相変わらずの様子。
炭治郎はしのぶに事情を話して欲しいと言われ、禰豆子が鬼になった事・禰豆子を人間に戻したい事・禰豆子が人間を食べない事を懸命に伝えます。それでも、納得しない柱たち。炭治郎は禰豆子が一緒に戦う、鬼殺隊として戦えることを更に訴えますが、そこに風柱・不死川実弥(しなずがわさねみ)が登場。
不死川は禰豆子の入った木箱を勝手に持ち出し、日輪刀で禰豆子を突き刺します。
激昂した炭治郎は不死川に突進。義勇がやめろといいますが、炭治郎は止まらず、不死川にお得意の頭突きを食らわせました。頭突きを食らった不死川は、炭治郎に攻撃を仕掛けようとしますが、そこにお館様が登場。
お館様登場!
お館様・産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)が柱たちに挨拶をすると、柱たちは全員頭を下げ、姿勢を正します。
すると、不死川はお館様に「炭治郎が鬼の禰豆子を連れている件」を説明してほしいと口を開きました。
お館様は「炭治郎と禰豆子のことは容認している」、「みんな(柱)にも認めてほしいと思っている」と口を開きます。しかし、悲鳴嶼・宇髄・伊黒・煉獄・不死川は反対。不死川は炭治郎と義勇の処罰をお館様にお願いしました。
鱗滝の手紙
お館様は鱗滝から手紙を預かっていました。そして、その手紙には「炭治郎が鬼の禰豆子を謝罪」「禰豆子が強靭な精神力で人間を食べていない事」「禰豆子が人に襲いかかった場合、炭治郎・鱗滝・義勇が腹を切ってお詫びいたします」と書かれていました。
手紙の内容を聞いた炭治郎は涙を流して義勇に視線を送りますが、義勇は表情一つ変わりません。
鱗滝の言葉を聞いても、不死川と煉獄は納得いかず、反発を続けました。
2人の言葉を聞き、お館様は「人を襲うということも証明できない」「禰豆子のために3人ものの命が賭けられている」と発言。さらに、炭治郎が無惨に遭遇している事を伝えました。衝撃の事実に驚愕する柱たちは炭治郎に無惨の情報をどんどんと質問。
お館様は炭治郎と禰豆子は無惨が「初めて見せたシッポであり、逃したくない」と言い、2人の活動に同意を求めます。それでも、なかなか不死川は折れません。
不死川の誘惑
不死川はお館様に証明すると言い、日輪刀で腕を斬り、血を木箱にいる禰豆子に与えました。不死川の血が体に触れるも、懸命に耐える禰豆子。すると、伊黒が「日影にいかなきゃ鬼は出てこない」と言い、不死川は木箱を持って日陰の屋敷内に移動します。
さらに、日輪刀で禰豆子の体を突き出すなど、手荒な事をして禰豆子に本性を見せろと迫ります。禰豆子は木箱から出て、不死川と向き合いますが、強靭な精神力で耐え切りました。
これで禰豆子は人を襲わないことが証明されました。お館様は「それでもまだ認めない者もいる」、「皆に認めてもらうためにも、十二鬼月を倒しておいで」と炭治郎に言います。
炭治郎はお館様に向かって、「無惨を倒します」「悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう」と宣言。しかし、お館様は今の炭治郎ではできないといい、まずは十二鬼月を倒そうと返答。
ここでようやく炭治郎の話が終了。炭治郎と禰豆子は蝶屋敷に行くことになります。
柱たちは柱合会議を始めました。
鬼滅の刃各キャラクターの生存等最終的な状況について
蝶屋敷で治療開始!
善逸・伊之助と再会
蝶屋敷にやってきた炭治郎と隠たち。蝶屋敷にはカナヲがいました。そこで隠の口から、カナヲは「継子」で相当の才能があることを聞きました。
その後、神崎アオイ(かんざきあおい)に案内されて病室に移動すると、そこにはうるさく泣いている善逸の姿が。善逸は蜘蛛になりかけて、体が縮んでいました。善逸の奥には伊之助の姿が。伊之助は喉を潰されて、大人しい様子。「ごめんね、弱くて」と口にするなど、とても丸くなっていました。
炭治郎も着替え、治療することになります。
その頃、柱たちは…。
炭治郎が蝶屋敷で治療を開始した頃、鬼殺隊の本部では、お館様と柱たちが柱合会議を行っていました。お館様・柱の情報によると、鬼の被害はこれまで以上に増えて、人々の生活が脅かされているとのこと。
産屋敷は鬼殺隊を増やさないといけないと考えていました。隊士の質が下がっていることや、炭治郎はすぐに十二鬼月と遭遇して運が良いなど、柱の中で様々な意見が飛び交います。お館様は無惨が巧妙に逃れていることがもどかしい様子。
それでも、「ここにいる柱は戦国の時代、始まりの剣士以来の精鋭が揃っている」と自信を持っていました。そして、それぞれの活躍を期待すると言い、柱合会議は終了します。
機能回復訓練開始!
蝶屋敷にいる炭治郎たちは順調に治療していました。そこに村田が様子を見にやってきます。しかし、ここに来るまで、柱に色々と詰められたと言い、既に意気消沈の様子。すると、村田の背後からしのぶが登場。
しのぶは炭治郎たちの様子を見て、「機能回復訓練」に入ることを提案します。善逸は体が本調子になっていないので、不参加。炭治郎と伊之助の帰りを待っていました。ただ、戻ってきた炭治郎と伊之助がやつれた表情。
翌日、善逸はビビりながら、機能回復訓練に参加します。
機能回復訓練は、固まった体を崩す・反射神経を取り戻す湯呑の取り合い・鬼ごっこの3つ。
この3つをカナヲたちとやってたと知った善逸は激怒。炭治郎と伊之助に暴言を吐きまくるなど、相変わらずの様子です。
善逸無双!
言いたいことを言い終えた善逸は早速、機能回復訓練に参加。地獄のストレッチを楽しそうに受けていました。湯呑もアオイより早く取ることに成功。さらに、鬼ごっこでも、直ぐにアオイを捕まえました。善逸に触発されたのか、伊之助もアオイより早く湯呑を取り、アオイを捕まえるなど、徐々に復活してきました。
しかし、炭治郎だけはうまくいきません。また、アオイに勝った善逸と伊之助もカナヲだけには勝てません。
カナヲに勝てない3人
善逸が機能回復試験に参加し、5日が経ちましたが、誰もカナヲには敵いませんでした。しまいには、伊之助と善逸は諦めて、訓練にさえ来なくなります。それでも、真面目な炭治郎はカナヲに挑み続けました。
カナヲに勝てないことを悩んでいる炭治郎を救ったのが、きよ・なほ・すみの3人。「全集中の呼吸」をずっとするとしないとでは天地の差が出ると聞き、炭治郎は全集中の呼吸が常にできるように鍛錬を開始。そして、とうとう湯呑みでカナヲを超えることに成功。
また、順調に治療をしている炭治郎の元に鋼鐵(はがねづか)が日輪刀を持ってやってきました。
訓練も終了し、日輪刀も復活して、炭治郎の治療は終了。
そして、炭治郎は善逸・伊之助とともに次なる任務に向かうことになります。