呪術廻戦の特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」を解説。一番〜九番、脹相(ちょうそう)壊相血塗、父親と母親、虎杖と加茂憲倫との関係、モデル元ネタ、存在しない記憶と東堂についてもまとめています。
この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。最新話をまだ見ていない方が閲覧する際はご注意ください。
呪胎九相図とは?
懐妊・堕胎実験で生み出された呪物
呪胎九相図とは、150年前に「加茂憲倫」によって作られた九体の呪物のこと。母は呪霊の子を孕む娘、父は呪霊であり、九度の懐妊・堕胎で出来た胎児が、死後呪物へと転じました。
九相図の一番〜三番は、宿儺の指に匹敵する危険性を持つ特級に分類され、高専に保管されていました。九相図の四番〜九番は特級ではありません。
一番〜三番 | 特級呪物 |
---|---|
四番〜九番 | 一級以下呪物 |
モデルは仏教絵画「九相図」
呪胎九相図のモデル・元ネタは、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた「仏教絵画」です。
脹相壊相のような名前も、九相図から取られていることが分かります。
九相図に登場する死体
- 脹相(ちょうそう)
- 壊相(えそう)
- 血塗相(けちずそう)
- 膿爛相(のうらんそう)
- 青瘀相(しょうおそう)
- 噉相(たんそう)
- 散相(さんそう)
- 骨相(こつそう)
- 焼相(しょうそう)
呪霊グループが受肉させる
呪胎九相図は、特級という危険度から長らく高専で保管されていましたが、交流会時に呪霊グループが強奪。
10月31日の渋谷事変を成功させるため、真人と偽夏油は一番〜三番を受肉させます。
受肉した脹相たちは、呪霊側につく方が生きやすいと考えたため、呪霊グループに協力することになります。
呪胎九相図の母親・父親
【母親】明治時代の人物
壊相の母親は人間であり、呪霊の子を孕む特異体質でした。明治時代の初め、壊相の母は加茂憲倫の捕まってしまい、呪霊と人間のハーフを9人産むことに。
その二番・次男にあたる人物が壊相です。
【父親】明治時代の呪霊
壊相の父親は、加茂憲倫の実験に用いられた明治時代初期の呪霊。等級・術式・見た目などの情報は一切ありません。
【間接的父親】加茂憲倫
加茂憲倫は、人間である母親に強制的に呪霊の子を孕ませました。その結果壊相を含めた呪胎九相図が生まれたため、間接的に壊相を生み出した父親的な立場です。
しかしツギハギ模様があることから、呪胎九相図を生み出したのは厳密には加茂憲倫本人ではなく、加茂憲倫の体を操る脳だと思われます。
呪胎九相図【一番〜九番】
【一番】脹相(ちょうそう)
一番目に生まれた九相図で、壊相・血塗と同じ八十八橋事件の際に受肉。見た目はかなり人間寄りで、壊相です。
脹相壊相壊相の3人を指した「俺たちは三人で一つだ」という誓いの言葉からも分かるように、お互いを信頼し合っています。
また長男ということもあり、血の繋がりのある弟の危険を察知できる能力も持ちます。
【二番】壊相
二番目に生まれた九相図で、脹相・血塗と同じ八十八橋事件の際に受肉。見た目はかなり人間寄りで、背中にだけ呪霊要素が色濃く出ているのが特徴。
脹相壊相血塗の3人を指した「俺たちは三人で一つだ」という誓いの言葉からも分かるように、お互いを信頼し合っています。
【三番】血塗
三番目に生まれた九相図で、脹相・壊相と同じ八十八橋事件の際に受肉。見た目はかなり呪霊寄りで、見た目だけで脹相の弟と判断するのは難しいです。
【四〜九番】登場しない
作者芥見先生ご本人が、「呪胎九相図の四番〜九番は本編に登場しない」と明言。四番〜九番は死んでいるとほぼ同義の状態とのことです。
虎杖悠仁と九相図の関係
虎杖は呪胎九相図ではない
脹相の術式効果が反応していたことから、虎杖悠仁=呪胎九相図という可能性が濃厚でした。しかし結論から申すと、143話にて虎杖は呪胎九相図ではないと判明。
虎杖は加茂憲倫の実息子だった
では虎杖の正体が何かというと、「加茂憲倫」の体から産まれた子供だと判明。虎杖父の妻「香織」の体を乗っ取り、仁との間に虎杖悠仁を作ったのです。
そのため虎杖は呪胎九相図ではないのですが、呪胎九相図と同じく、加茂憲倫(と同じ脳)より生まれた存在ということに。呪胎九相図と虎杖は腹違いの子供でした。
その結果、脹相の術式が「虎杖=弟」として反応したのでした。
偽夏油(加茂憲倫)の発言も回収
133話にて偽夏油は「我ながら流石、宿儺の器はタフだね」というセリフを残していました。宿儺の器である虎杖を、自分で生み出したような発言です。
この発言から、偽夏油と虎杖は以下関係だと推測されていました。
偽夏油=加茂憲倫
虎杖=呪胎九相図
しかし実際のところは、加茂憲倫が自分で腹を痛めて産んだという意味で、この発言をしていたと判明。見事に発言の意味が回収されています。
【注意】東堂は呪胎九相図と関係ない
東堂も存在しない記憶を見ていましたが、脹相によると、存在しない記憶は九相図の兄弟間で発生するものと判明しています。
さらに、東堂は非術師の家系に生まれたと明かされているため、九相図ではありません。
加えて芥見先生が「東堂と脹相の存在しない記憶は異なる」と言及したため、東堂の存在しない記憶は「東堂の妄想」と判明。
つまり東堂が虎杖を兄弟だと認識したあのシーンは、全て東堂の妄想だったのです。東堂はただのヤバイ奴でした。
呪胎九相図の解説
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(C)芥見下々
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