呪術廻戦の呪胎九相図の特級呪物「脹相(ちょうそう)」を解説。脹相の術式・赤血操術や強さ、存在しない記憶、虎杖との関係、呪胎九相図の兄弟・母親父親、各巻ごとの活躍や登場話などもネタバレありでまとめています。
この記事は、重大なネタバレが含まれる可能性があります。アニメ派の方や、本誌をまだ読み進めていない方が閲覧する際はご注意ください。
脹相(ちょうそう)とは?
人間と呪霊から生まれたハーフ
脹相(ちょうそう)とは、特級呪物「呪胎九相図(じゅたいくそうず)」の1番が受肉した存在のこと。そもそも呪胎九相図は、加茂憲倫(かものりとし)の実験により人間の女性と呪霊から生まれた9人の子供のことであり、混血児にあたります。
脹相は9人の子供の長男にあたり、人間に近しい見た目を持ちながらも特級呪霊に匹敵する力を所持。自身の血を駆使して戦う「赤血操術」を用います。
正確には呪霊ではない
人間の女性と呪霊の間に生まれたハーフのため、正確には呪霊ではありません。さらに呪霊と違い、非術者でも肉眼で確認することが可能となっています。
復活を手助けしてくれた呪霊に一時協力
脹相を含めた呪胎九相図(じゅたいくそうず)は、高専に保管され約150年間封印されてきました。その呪胎九相図を真人が盗み出し、脹相たちは受肉。
脹相らは復活を手助けしたもらった恩を返すため、一時的に特級呪霊グループに協力しています。しかし協力している本心は、人間よりも呪いが生きる世界の方が自分達に都合が良いため。
しかし、自身の弟が虎杖だと確信した脹相は、呪霊グループを裏切り、虎杖と共に行動しています。
脹相(ちょうそう)のプロフィール
九相図No | 1番 |
---|---|
嗜好趣味 | 弟 |
嫌いなもの | 加茂憲倫 |
声優 | 浪川大輔 |
脹相の現在状況について
脹相(ちょうそう)の術式と領域展開・強さ
自身の血を用いる「赤血操術」を使用
脹相の術式は、自身の血とそれが付着した物を操る「赤血操術」。呪力を使って水の防壁を生み出したり、大量の式神を具現化して攻撃することが可能です。
様々な遠距離攻撃を持ち合わせており、敵の攻撃範囲外から攻撃するのが得意。しかし全身が筋肉質であるため、近距離戦も難なくこなします。
血を失うデメリットがない
加茂家に伝わる赤血操術は、自身の血を使うため本来失血死のリスクを伴います。しかし脹相は呪力を血液に変換できる特異体質であり、呪力がある限り失血死は起きません。
そのため、同じ術式の使い手である加茂憲紀(かものりとし)とは違い、血の消費を惜しまない大胆な攻撃を行えます。
水の中での戦いに弱い
赤血操術は術式の効果を上げるため、常時血液の凝固反応をオフにしています。そのため脹相の血液は水に溶けやすく、雨の降るような場所では、攻撃の基礎となる百斂が解かれてしまいます。
赤血操術の技一覧
百斂/びゃくれん
血液を加圧し限界まで圧縮する技。その他の大技を発動するために必須となっています。
穿血/せんけつ
百斂で圧縮した血液を、一点から解放し撃ち出す奥義。呪力で強化された血液の初速は、音速をも超えます。
その他の技
・蝶新星/ちょうしんせい
・血刃/けつじん
・赤燐躍動/せきりんやくどう
・血星磊/けっせいせき
領域展開に関する情報は無し
脹相が領域展開を使用した描写はありません。受肉して間もないため、まだ領域展開を身につけていない可能性が高く、現状だと領域を展開することは無さそうです。
類稀なる戦闘センスを持つ
受肉して間もないものの、近接戦のスペシャリストである虎杖とも対等に戦うほどの戦闘センスを持ちます。状況判断・意思決定も早く、術式無しでもかなりの実力者です。
存在しない記憶・虎杖との関係
存在しない記憶で虎杖を弟と認識
渋谷事変にて虎杖悠仁と対峙した脹相は、虎杖に勝利したものの、存在しない記憶を見て「虎杖は弟」だと認識。
脳内で情報を処理し切れず、脹相は虎杖の前から逃走します。東堂が以前存在しない記憶を見ていたことから、まやかしの記憶を植え付けられたと思われました。
しかし虎杖は本物の弟だった
しかし134話にて、脹相は虎杖との存在しない記憶を見たのではなく、本当の記憶を思い出したと判明。
結論から申すと、虎杖の正体は腹違いの脹相の弟であると判明しました。
虎杖は呪胎九相図ではありませんが、加茂憲倫より生まれた実の息子だったのです。加茂憲倫は虎杖父の妻「香織」の体を乗っ取り、仁との間に悠仁を作ったのでした。
偽夏油に記憶を消されていた?
なぜ記憶が消されていたのでしょうか。その原因は偽夏油による仕業だと考えられます。
実は脹相が受肉した際、なぜか頭部に包帯がつけられていました。その場に偽夏油がいたことから、脹相は偽夏油に頭部をいじられ、記憶を改竄されたのでしょう。
記憶を失ったことで弟の虎杖と戦いましたが、加茂憲倫と接触した際に、フラッシュバックのように記憶を取り戻したのです。
呪胎九相図の兄弟・母親と父親
【母親】明治時代の人物
脹相の母親は人間であり、呪霊の子を孕む特異体質でした。明治時代の初め、脹相の母は加茂憲倫に捕まってしまい、呪霊と人間のハーフを9人産むことに。
その一番・長男にあたる人物が脹相です。
【父親】明治時代の呪霊
脹相の父親は、加茂憲倫の実験に用いられた明治時代初期の呪霊。等級・術式・見た目などの情報は一切ありません。
【間接的父親】加茂憲倫
加茂憲倫は、人間である母親に強制的に呪霊の子を孕ませました。その結果脹相を含めた呪胎九相図が生まれたため、間接的に脹相を生み出した父親的な立場です。
呪胎九相図の兄弟一覧
【二番】壊相(えそう)
壊相(えそう)とは二番目に生まれた九相図で、脹相・血塗と同じ八十八橋事件の際に受肉。150年間、お互いの存在だけを頼りに封印を保ってきており、深い絆で結ばれています。
見た目はかなり人間寄りで、背中にだけ呪霊要素が色濃く出ているのが特徴。
脹相・壊相・血塗の3人を指した「俺たちは三人で一つだ」という誓いの言葉からも分かるように、お互いを信頼し合っています。
【三番】血塗(けちず)
血塗(けちず)とは三番目に生まれた九相図で、脹相・壊相と同じ八十八橋事件の際に受肉。見た目はかなり呪霊寄りで、見た目だけで脹相の弟と判断するのは難しいです。
【×九相図】虎杖悠仁
143話にて呪胎九相図ではないと判明。しかし脹相と同じく加茂憲倫から生まれており、脹相からすると腹違いの弟にあたります。
虎杖は加茂憲倫を操っていた人物から産まれました。加茂憲倫は虎杖父の妻「香織」の体を乗っ取り、父親「仁」との間に子供「虎杖悠仁」を作り出産したのです。
脹相(ちょうそう)の活躍・来歴・登場話
12巻
101〜105話:渋谷駅で虎杖と対峙
渋谷駅構内で待ち伏せしていた脹相は、そこに現れた虎杖と対峙。百斂と穿血で虎杖を初手から翻弄し、肉弾戦でも虎杖と対等に戦います。
さらに、水が降り注ぐトイレに誘い込まれて百斂を封じられたものの、自身の肉体を強化して応戦。冷静な判断を下し続け、肉弾戦の末に勝利を治めるのでした。
106話:存在しない記憶を見て逃走
肉弾戦で虎杖を圧倒し、致命傷を与えた脹相。しかし虎杖の息の根を止める後一歩のところで、「存在しない記憶」を見てしまい、虎杖を兄弟と信じるように。
虎杖を殺せなくなり、脹相はその場から逃走してしまいます。
15巻
133話:虎杖のもとへ向かう
逃走した脹相は存在しない記憶を見て未だ混乱しており、渋谷駅のホームに座り込んでいました。
虎杖は本当に弟なのか・なぜいきなり兄弟と思ったのか。脹相は虎杖にまつわる真実を知るため、虎杖のもとへ向かうのでした。
16巻
134話:虎杖と接触!偽夏油の正体も暴く
虎杖のもとへ到着した脹相は、その場にいた偽夏油とも対峙。偽夏油頭部の縫い目を見て、偽夏油が加茂憲倫と同一人物だと暴きます。
さらに、脹相は虎杖が実の弟であることを明かし、弟虎杖を守るべく、偽夏油・裏梅と戦闘に発展します。
23巻
202話~204話:羂索と激突
九十九と一緒に天元の護衛を担当していた脹相は、天元の下に来た羂索を迎え打ちます。呪霊操術を前に手も足も出ませんが、弟たちを思い出し、弟たちの戦闘スタイルを真似することで羂索に呪霊操術以外の術式を引き出すことに成功。その後、九十九とバトンタッチし、戦線離脱。
207話:親殺し失敗
戦線離脱していた脹相は九十九が作ったチャンスで戦線復帰。羂索の目の前で穿血を放ちます。しかし、それでも羂索は攻撃を回避。最終的には九十九と天元の計らいで脹相は戦場から離脱。死なずにすみました。
脹相の宿儺戦での活躍・最期
反転術式・簡易領域を習得する
脹相は決戦前に反転術式を習得しました。家入から反転術式のイメージを教えてもらい、憂憂の術式により、入れ替わり修行を行うことでたった1ヵ月で習得。
脹相が1か月で反転術式を習得できたのは体質が大きく影響しています。脹相は呪力を血液に変換できる特異な体質です。そのため、本来なら高等な呪力操作が必要な反転術式を体質でカバーし、あっさりと習得できました。また、反転術式は膨大な呪力を消費しますが、脹相の場合はそれも該当しません。
入れ替わりの修行によって、脹相はシン・陰流「簡易領域」も習得しました。
虎杖に赤血操術を教える
脹相は呪胎九相図四~九番の亡骸を取り込んで赤血操術を習得した虎杖に基礎を叩き込みました。ただ、脹相の虎杖は分かりにくいらしく、虎杖的には加茂に教えて貰った方がわかりやすいと言っています。この時、脹相は不服そうな顔をしていました。
それでも、基礎はマスターしても応用の「百斂」を上手く扱えない虎杖に変わって、「百斂」を作ってあげるなど、宿儺戦でも虎杖をサポート。
宿儺戦に参加
脹相は虎杖・日車の領域展開後、日下部と猪野と共に宿儺戦に参加。参戦して早々、宿儺に腹を貫かれるなどやられてしまいます。それでも、脹相は反転術式で回復し、遠距離から赤血操術で宿儺を攻撃していました。
また、虎杖が上手く反転術式を使えなくなった時には反転術式のイメージを丁寧に教えるなど、サポート。脹相の言葉のおかげで、虎杖は再び反転術式を使えるようになりました。
真希が戦いに加わってから、脹相は真希・虎杖と宿儺と再び応戦します。しかし、「超新星」も宿儺には効かず、黒閃を食らってしまいました。脹相は何とか血の鎧でダメージを軽減していましたが、ダメージをゼロにはできません。また、この時脹相は「百斂」を作っていて、虎杖に託しました。
宿儺の領域から虎杖を守る
宿儺が99秒の領域展開を展開した時、脹相は習得した「簡易領域」で身を守ります。しかし、宿儺が領域内で「フーガ」を発動し、虎杖が危なくなると身を張って虎杖を守りにいきました。結果、脹相は虎杖を守るも、宿儺の圧倒的な炎に焼かれて死亡。
最後には虎杖に「ありがとう悠仁」「俺の弟になってくれて」と感謝の言葉を告げていました。虎杖からは「ありがとう 兄貴」と最後の最後に兄と呼ばれて、脹相は散ります。
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