呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)の「領域展開(りょういきてんかい)」を解説。効果と強さ、領域展開するメリット・デメリット、生得領域との違い、使用できるキャラも一覧でまとめています。
領域展開(りょういきてんかい)とは?
術式付与した生得領域を具現化すること
領域展開とは、「術式を付与した生得領域を呪力で具現化」すること。
15話にて、五条悟(ごじょうさとる)が上記解説をしていました。
なんとなく理解できそうですが、少し分かりづらいですよね。文章をご覧の通り、領域展開を理解するには以下2つの理解が必須です。
- 「術式」
- 「生得領域」
そこで、まずは2つの用語「術式」「生得領域」を解説していきます。
術式・生得領域とは?
術式は「呪力を流し込み技を発動すること」
作中で頻繁に登場する「術式」という言葉。端的に説明すると、
術式とは「呪力を流し込んで技を発動すること」を指します。
術式の効果は人によって様々で、伏黒であれば式神を出したり、五条であれば物体の動きを止めたり。登場回数も多いので、意味を理解している方も多いでしょう。
そして、領域展開を理解する上で最も大事なのは、術式には呪力を流し込んでいるということ。この流しこまれた呪力を使って、領域は具現化されているのです。
つまり、領域展開の説明にあった「術式を付与した〜〜」という部分は、「呪力を流し込んだ〜〜」と理解すれば大丈夫です。
生得領域は「心の中のこと」
生得領域とは「心の中のこと」を指します。登場回数の少ない言葉なので、理解できない方も多いかもしれません。第11話にて宿儺の生得領域が登場しているので、そちらを見てもらえば理解しやすいです。
つまり「生得領域を具現化〜〜」という部分は、「心の中を具現化〜〜」と言い換えることができます。
ちなみに、領域展開のデザインは発動する人物によって様々ですよね。理由は、心の中が人それぞれ違うからです。
ポジティブな性格な人であれば心の中の世界は明るいですし、ネガティブな人の心の中は暗いでしょう。違う人同士が、全く同じ心・考えを持つことはありません。
人それぞれ心の中は違うので、領域展開のデザインもそれぞれの心に合わせて変わるのです。
つまり領域展開とは
呪力を流し込んで心の中を具現化すること
領域展開の説明に戻りましょう。
最初に、領域展開は「術式を付与した生得領域を、呪力で具現化すること」と説明しました。
つまり領域展開とは「呪力を流し込んで、心の中を具現化すること」と言い換えられます。
領域展開のメリット・デメリット
先ほどは、領域展開の意味を解説しました。ではなぜ五条や呪霊たちは領域を展開するのでしょうか。
以下では「領域展開をなぜ発動するのか」という点を解説していきます。
領域展開の2つのメリット
- 術式が必中になる
- 使用者のステータス上昇
結論から申すと、領域展開には上記2つのメリットがあり重宝されています。「1. 術式が必中になる」が特に強力で、術式は真人の無為天変のような即死性のある術式も必中に。
基本的には、領域を展開された時点で敗北が決定することが多く、呪術廻戦における必殺技といえるでしょう。
領域展開の2つのデメリット
莫大な呪力を消費してしまう
一方、領域展開はその発動に莫大な呪力を必要とします。最初の章で「呪力を流し込む」と説明しましたが、まさにその流し込む量が異常なほど多いのです。
そのため、領域展開を解いてすぐに再発動することは困難。莫大な呪力を持つ陀艮でさえも、2回目をすぐに発動できないと言及されていました。
一定時間術式が使用不可に
領域展開を使用し解除した後、一定時間は肉体に刻まれた術式を使用不可になります。
もし敵が領域内で生き延びた場合、一時的に隙ができてしまうため注意が必要。
領域展開一覧|使用できるキャラ
領域展開の早見表
キャラ | 領域展開 |
---|---|
五条悟 |
無量空処 (むりょうくうしょ) |
伏黒恵 |
嵌合暗翳庭 (かんごうあんえいてい) |
両面宿儺 |
伏魔御厨子 (ふくまみづし) |
漏瑚 |
蓋棺鉄囲山 (がいかんてっちせん) |
真人 |
自閉円頓裹 (じへいえんどんか) |
陀艮 |
蕩蘊平線 (たううんへいせん) |
花御 |
名称不明 |
疱瘡神 | 名称不明 |
日車寛見 | 誅伏賜死 (ちょうぶくしし) |
乙骨憂太 | 不明 |
石流龍 | 不明 |
烏鷺亨子 | 不明 |
秤金次 | 坐殺縛徒 (ざさつばくと) |
禪院直哉 | 時胞月宮殿 (じほうげつきゅうでん) |
羂索 | 胎蔵遍野 (たいぞうへんや) |
五条悟(ごじょうさとる)|無量空処(むりょうくうしょ)
処理仕切れないほどの情報が頭に流し込まれ、呪霊は身動き1つ取れない状態に。非術師が領域に入ってしまった場合は、数秒いるだけで廃人と化します。
伏黒|嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)
本来式神は1度に2体までしか召喚できませんが、領域内では3体以上を同時に召喚できます。
宿儺|伏魔御厨子(ふくまみづし)
2種類の斬撃が必中に。範囲内の呪力を帯びたものには「捌/はち」が、無生物には「解/かい」が絶え間なく浴びせられます。
また、結界を閉じずに逃走できる状態で領域を展開し、その代わりに必中効果を半径200mまで拡大することも可能です。
宿儺のこういった結界を閉じない手法は、「キャンパスを用いず空中に絵を描く」や「容器を使わずに水だけを投げる」等に比喩される神業であり、呪いの王宿儺だからこそできる技と言えます。
漏瑚|蓋棺鉄囲山(がいかんてっちせん)
領域内はとてつもない熱気に包まれており、並の術師であれば領域に入った時点で焼け切れるほど。
真人|自閉円頓裹(じへいえんどんか)
多くの呪術師を即死させる「無為天変」が必中状態に。
陀艮|蕩蘊平線(たううんへいせん)
無尽蔵に式神が湧き出る「死累累湧軍」と組み合わせることで、永続的な攻撃が可能に。
花御|名称不明
領域展開を発動できますが、発動する直前に五条の妨害を受け、作中で発動することはありませんでした。効果も名前も不明です。
疱瘡神|名称不明
「①棺桶に拘束」「②墓石で埋葬」「③3カウント開始」までが必中効果。そして3カウント以内に棺桶から脱出できなければ、特定疾病にかかり死亡します。
日車|誅伏賜死(ちょうぶくしし)
裁判所を模した領域。日車の必中術式を受けた者は、過去の罪について弁解を行い、日車の供述を踏まえた上で、式神ジャッジマンが有罪無罪を判決します。
有罪になると「呪力を練れない」などのデメリットが存在しますが、必殺ではありません。
乙骨憂太|名称不明
仙台結界での戦いで発動しましたが、石流、烏鷺と同時に発動した上に、黒沐死の乱入により領域が崩壊し、不発に終わりました。
名称、能力もすべて不明です。
石流龍|名称不明
乙骨、烏鷺と同様に発動はしましたが不発。詳細は不明です。
烏鷺亨子|名称不明
乙骨、石流と同様に発動はしましたが不発。詳細は不明です。
秤金次|坐殺縛徒(ざさつばくと)
パチンコを模した領域。攻撃を相手に当てるとパチンコの抽選が始まり、当たりを引けば呪力が無限に溢れるなどのボーナスを得ることができます(CR純情愛列車の場合)。
禪院直哉|時胞月宮殿(じほうげつきゅうでん)
子宮や卵巣などを思わせるようなイメージの領域。直哉の術式である“投射呪法”を相手の細胞レベルで与え、相手の体を内側から自壊させます。
羂索|胎蔵遍野(たいぞうへんや)
胎児のような呪霊を召喚する領域。能力の詳細は不明。
領域展開の対処方法
敵に領域展開をされた場合、対処方法は3つに分けられます。
- より洗練された領域を展開する
- 呪術で必中術式を受ける
- 領域外に逃げる
より洗練された領域を展開する
領域に対する最も有効な手段。領域が2つ同時に展開された時、より洗練された領域だけがその場を支配します。
つまり、敵の領域よりも優れた領域を展開すれば、相手の領域を消しつつ自分の術式だけを必中状態にできるのです。
ただし注意点もあります。そもそも領域展開できる術師は限られていること。また領域の押し合い時には莫大な呪力を消費すること。
この方法での対処は、領域展開ができかつ、領域の質を高められるほどの呪力を持つ者のみに限られます。
呪術で必中の術式を受ける
2つ目の対処方法は、領域展開効果で特に恐ろしい必中術式を受け切ること。具体的に3つの方法があり、最も有名なのはシン・陰流の「簡易領域」でしょう。
- シン・陰流簡易領域
- 落花の情
- 普通に反撃
簡易領域とは、自分の体の周りに必中効果の無い小さな領域を展開すること。領域展開よりも性能が低い代わりに、術式を中和して必中効果を無効化できます。
御三家に伝わる「落花の情」もほぼ同じ領域効果であり、領域展開に対するメジャーな対処法となっています。
また「簡易領域」「落花の情」のどちらも使えない場合は、自身の持つ身体能力や術式を駆使して必中術式を受け流すしかありません。
普通に反撃するのは現実的では無い手段ですが、冥冥は疱瘡神の必中術式を破壊しつつ勝利を納めており、勝つ可能性は一応あります。
領域の外へ逃げる
実現するのがほぼ不可能であり、おすすめしない方法。というのも、領域を破って逃げるには領域の端がどこにあるか、把握していなければなりません。
しかしご存知の通り、領域の発動前と発動中では、その空間のデザインが全く別のものに変わります。
つまり領域を破るには、領域に入ってからずっと領域の端に接触している必要があるのです。
陀艮戦で伏黒が領域を破っていましたが、あれは伏黒が外から入ってきており、領域の壁から1歩も動かなかったため実現できました。
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