呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)の「両面宿儺(りょうめんすくな)」を解説。両面宿儺の術式・領域展開、両面宿儺の真の目的や、伏黒による完全復活、裏梅や虎杖との関係、各巻ごとの活躍や登場話などもまとめています。
両面宿儺(りょうめんすくな)とは?
人々を脅かし続ける呪いの王
両面宿儺とは、千年以上前に存在し、死後もなお現世を脅かし続ける呪いの王。呪術全盛の時代、術師が総力を挙げても人間の彼に勝てた者はおらず、作中トップと思われる実力者です。
死亡した後も、死体は死蝋の呪物となって様々な呪いを引きつけ悪化させており、特級呪物として呪術高専に管理されています。さらに呪いが強力すぎて、20本の指に分割されているほど。
虎杖の体に受肉することに
主人公虎杖が指を取り込んだことで、虎杖の体に受肉に成功。指を15本取り込んだものの、未だ体の主導権は虎杖が握っています。しかし指15本を取り込んだ段階で、宿儺が大虐殺を実行。
虎杖は責任を感じ、心に深い傷を負うことになります。
両面宿儺の現在状況について
両面宿儺の術式と領域展開
見えない斬撃を飛ばす術式
両面宿儺の術式は、目に見えない斬撃を飛ばす術式。「解/かい」「捌/はち」という2種類の斬撃を使い分けて攻撃します。
「解」は目に見えない通常の斬撃。「捌」は呪力差・強度に応じて対象を一太刀でおろす斬撃。状況にもよりますが、一太刀で敵を倒せる「捌」の方が基本的に高威力です。
竈(カミノ)
宿儺が「開/フーガ」という言葉を発すると、炎の術式が発動。繰り出される炎の弓矢の威力は、最強の式神「魔虚羅(もこら)」や特級呪霊「漏瑚」を一撃で粉砕するほど。
ただし、竈を発動させるためには事前に少なくて解と捌を1回ずつ使用している必要があるようです。また、火力の狭い弱点を克服するために「領域展開中を除いて多対1での実行禁止」等の縛りを付けることで、威力アップを図っています。
領域展開「伏魔御厨子/ふくまみずし」
「伏魔御厨子(ふくまみずし)」を展開すると、宿儺の術式が必中に。領域が消滅するまでの間、範囲内の呪力を帯びたものには「捌」が、無生物には「解」が絶え間なく浴びせられます。
さらに宿儺の領域は他の者とは異なり、結界を閉じずに逃走できる状態で生得領域を具現化します。相手に逃げ道を与えるという縛りにより、必中効果範囲は半径約200mにも及びます。
反転術式で体を再生
呪いであるため、反転術式で体の傷を一瞬で治すことが可能。
宿儺と関係の深い人物|虎杖・伏黒・裏梅
虎杖悠仁
宿儺の受肉体。虎杖が死ねば宿儺も死んでしまうものの、虎杖が死ぬことを全く厭わず、むしろ虎杖を追い込むような場面すら見られます。
さらに宿儺は伏黒と出会って以来、とある目的ができたようであり、虎杖の肉体を強引に奪うこともやめた状態。
虎杖と結んだ縛り
虎杖と宿儺の間には3つの縛りが存在。その目的は不明ですが、各縛りで気になる点を解説します。
- 「契闊」と唱えたら一分間体を明け渡す
- この契約内容を忘れること
- 誰も殺さないし傷つけない
①契闊とは「久しく会わないこと、固い交わりを結ぶこと、努力し苦しむこと」。1分間をきっかけに、虎杖と完全決別するような意味に思えます。
②なぜ契約内容を忘れさせたのかというと、宿儺が無条件で復活するリスクが知らされ、五条に警戒されたり、虎杖が処刑される可能性があるからだと思います。
③1分後にどうなっているかは分かりません。例えば式神を召喚したまま1分が経過し、その後式神が人を傷つけても縛りには反しないです。
伏黒恵
宿儺が興味を示している人物。もともと虎杖の肉体を奪おうとした宿儺でしたが、伏黒の「布瑠部由良由良」を見て以来、伏黒にしてほしいことがあるらしく、肉体を強引に奪おうとしません。
目的は伏黒経由の復活?
結論から申すと、伏黒の能力で復活を目論んでいると予想。というのも十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)がモチーフにしている十種神宝には、「死返玉」と呼ばれる復活の式神がいるためです。
「死返玉」は死者を蘇らせる玉であり、「由良由良」と唱えると発動するとのこと。宿儺が伏黒の「布瑠部由良由良」を見て心変わりしたのにも納得します。
なぜなら宿儺は1000年前人間であり、肉体を持っていたから。虎杖の体で復活するのではなく、全盛期の体を手に入れようとしているのではないでしょうか。
伏黒の体を乗っ取る
狙い通り、宿儺は212話にてとうとう虎杖と契約した契闊(けいかつ)の権利を使用し、肉体の使用権を強奪。そして、伏黒の体を乗っ取る事に成功しました。
裏梅
宿儺が体の主導権を得た際に、裏梅と接触。一目見ただけで裏梅とは気づきませんでしたが、じっくりと顔を観察した後に、裏梅だと気づいていました。
宿儺が生きていたのは1,000年前から関係があるのは確実。裏梅と宿儺の関係性を少し考察します。
裏梅と宿儺の関係
- 1,000年前からの知り合い
- 裏梅という家系の子孫
①天元や偽夏油のように、肉体を取り替える術式を使えば、1,000年前の裏梅が現代まで生き延びていても違和感はありません。
②裏梅というのは宿儺を信仰する家系を指しており、今回の裏梅は1,000年前の裏梅の末裔という可能性。初見で裏梅とは気づかず、顔の特徴を確認して裏梅と判断していたので、可能性はあります。
最新話で裏梅は宿儺と同様に呪霊になっており、受肉していたことが判明したので、結果的には①が正しいですね。
五条との新宿決戦
五条の「茈」を食らう
12月24日に、決まっていた五条VS宿儺戦が幕をあけ、ハイレベルな熾烈な戦いが繰り広げられました。
宿儺は五条が渋谷から放った「茈」を直前まで感知できず、まともに食らってしまいました。片腕を欠損しますが反転術式で再生。
領域展開の連続展開
宿儺は五条相手に領域展開を発動。そして、「伏魔御厨子」で五条を切り裂きます。五条は反転術式や「簡易領域」などを駆使して再生しますが、着実にダメージを与えていきました。しかし、零距離で五条の「赫」を食らってしまいます。
魔虚羅の存在
五条と宿儺は領域展開の連続展開により脳にダメージを負い、両者ともに領域展開を出せない状況になりました。宿儺は五条の「蒼」による攻撃で徐々に追い詰められていきます。さらに、「黒閃」を食らってしまいます。しかし、ここで魔虚羅が登場。魔虚羅が五条を切り裂くなど、戦局は変わってきました。
宿儺の勝利
魔虚羅はすでに五条の「赫」に適応済み。宿儺と一緒に五条を追い詰めていきます。しかし、ここで五条は奥の手「無制限の茈」をもろに食らい、魔虚羅は消滅して宿儺自身も瀕死の重傷を負いました。ただ、ここで宿儺が魔虚羅を参考に習得した「世界を断つ斬撃」を放ちました。五条は胴体が真っ二つになり死亡。
最新の活躍
鹿紫雲を瞬殺
五条を倒した宿儺はとうとう完全体に変身しました。腕が4本で腹部に口が生えた異形の姿になった宿儺は鹿紫雲を圧倒。鹿紫雲に「完全無欠」と言わしめるほどの強さです。そして、五条を殺した「世界を断つ斬撃」で鹿紫雲を瞬殺しました。
宿儺の圧倒的な強さを知った時の読者の反応集(YouTube)
238話あたりで五条に勝って、鹿紫雲をも簡単に倒した宿儺が強すぎるいという読者の反応を以下のYouTubeチャンネルにまとめています。様々な観点や評価があり、まじ面白いので、ご参考に見てみて下さい。
日車・虎杖と交戦
鹿紫雲を倒した宿儺は虎杖と日車と激突。日車の領域展開で呪具を奪われますが、斬撃で日車を追い詰めました。日車は宿儺の攻撃を受けて、瀕死の重傷を負いそのまま宿儺の呪具を道連れに死亡しました。
乙骨・虎杖と交戦
日車がやられ絶体絶命のピンチに、乙骨が駆けつけます。乙骨は宿儺との戦いで領域展開「真贋相愛」を発動させます。他人の術式をコピーして自分の領域展開として使える真贋相愛によって宿儺を追い詰める乙骨、しかし宿儺は自分のみを犠牲にして乙骨と虎杖に世界を断つ斬撃を浴びせました。
真希・日下部と交戦
世界を断つ斬撃で生死不明になった乙骨と虎杖。宿儺の周りを覆っていた乙骨の領域が崩れていきます。しかし、そのタイミングを狙って探知不可能な真希が宿儺に奇襲を敢行。見事宿儺に一撃を与えます。
真希は天与呪縛として人間離れした身体能力を持ち、宿儺と互角の肉弾戦を繰り広げますが、宿儺の黒閃を食らい倒されてしまいます。真希が倒され、日下部も善戦しますが、宿儺によってすぐに倒されてしまいました。
虎杖・真希・脹相と交戦
日下部もやられ絶体絶命のピンチですが、そこへ虎杖と脹相が駆けつけ、さらにやられたと思っていた真希も復活して、3人で宿儺と戦います。仲間のサポートを受け、土壇場で宿儺と同じ「御廚子」の術式に覚醒した虎杖によって、宿儺はかつてないほどに追い詰められます。
度重なる連戦を経て消耗していた宿儺は、虎杖に押されてしまいました。追い詰められた状況を打開する為に、宿儺は竈(カミノ)を発動させ、自分の周りのすべてを灼熱の業火で燃やし尽くします。
竈の爆心地近くにいた虎杖と脹相は爆発に飲み込まれ、脹相は自分の命を使って虎杖を救いました。
東堂・虎杖と交戦
宿儺の竈で仲間も全員死んだと思われていましたが、実は東堂が「不義遊戯(ぶぎうぎ)」で助けていたことが判明しました。
爆心地の近くにいた虎杖と脹相は術式の範囲外で助けることができませんでしたが、結果的に虎杖は自力で宿儺の竈を凌ぎ切りました。
東堂は復活した不義遊戯を使って虎杖を援護して、宿儺と戦いますが、宿儺は虎杖と東堂をまとめて領域展開で殺そうとします。
乙骨(五条悟)と交戦
そこで駆けつけたのが五条悟の肉体に意識を移した乙骨です。乙骨は他者の術式をコピーする事でき、羂索の死体を操る術式をコピーして、五条悟の肉体に自分の意識を移しました。五条の全ての術式を使いこなして宿儺と戦う乙骨。
乙骨は五条悟の肉体を使って「茈」を発動させ、宿儺を領域展開使用不能な状況に追い込みました。
しかし、その代償として捨て身で五条の肉体に意識を移した乙骨はそのまま意識を失ってしまいます。
虎杖との決戦
五条の肉体を使った乙骨が戦闘不能になり、代わりに天使が参戦しますが、天使は宿儺に瞬殺されてしまいます。身体の弱い天使を庇って東堂も戦闘不能になり、戦いは虎杖と宿儺の頂上決戦になりました。
しかし、御廚子の術式を覚えたばかりの虎杖と、最強の宿儺では勝負にならず、虎杖は押されていきます。そんな状況を打開する為に、虎杖は初めて領域展開を発動させます。
その後、復活した釘崎野薔薇(くぎさきのばら)の援護もあり、虎杖は致命傷となる「解」を宿儺に放ち、その後、トドメとなる黒閃を放ち、ついに宿儺を伏黒の体から引き剥がす事に成功します。
宿儺の最後
受肉体である宿儺は伏黒の体から引きはがされると、無力な肉塊でしかありません。術式を放つ事も出来ない状態で、あとは虎杖に殺されるのを待つだけの状態になります。しかし、虎杖は最後の最後で宿儺に救いの手を差し伸べます。
もう一度虎杖の中に戻れば、殺さないと言いました。しかし、宿儺は最後まで「呪い」である事を選び、虎杖の救いの手を拒絶して、消滅しました。
プライドを捨て虎杖の中に戻れば、命は助かったのに、最後まで自分の在り方を優先して呪いとして死んでいったところは宿儺らしい結末でしたね。
宿儺は五条から始まり、鹿紫雲、日車、乙骨、真希、脹相、東堂に虎杖と連戦に次ぐ連戦を重ねて、本当にギリギリで敗北しました。
これだけ連戦してようやく倒せるなんて、作中トップの呪術師の称号はただではありませんでしたね。
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