呪術廻戦の「伏黒恵(ふしぐろめぐみ)」を解説。伏黒恵の術式・領域展開、十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)の能力や式神、宿儺との関係、各巻ごとの活躍や登場話などもネタバレありでまとめています。
伏黒恵(ふしぐろめぐみ)とは?
呪術高専1回生で禪院家の血筋
伏黒恵とは、主人公虎杖の同級生で呪術高専に所属する1年生。父親は御三家「禪院家」の生まれの禪院甚爾であり、禪院家相伝の術式「十種影法術(とくさのかげぼうじゅつ)」を受け継いでいます。
善人を救うべく呪術師になる
恵が中学3年生のとき、姉の津美紀が呪いを受けて寝たきりの状態に。その出来事をきっかけに「善人が報われない世界」に疑問を抱き始めます。
そして恵は、「少しでも多くの善人が平等に幸せを享受できるよう」な世界を作ることを決意し、呪術師となるのでした。
禪院家の27代目当主に
渋谷事変の後、26代目当主「直毘人」の遺言により、伏黒が禪院家の27代目当主に。御三家の1つを手中に収めます。
しかし、その後真希が禪院家を壊滅させたため、禪院家は実質的に崩壊。伏黒が知らない間に禪院家は機能停止に陥りました。
【直毘人の遺言状】
なんらかの理由で五条悟(ごじょうさとる)が死亡、または意思能力を喪失した場合、伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)との誓約状を履行し、伏黒恵を禪院家に迎え、同人を禪院家当主とし全財産を譲るものとする。
伏黒恵のプロフィール
年齢 | 15歳 |
---|---|
生年月日 | 2003年12月22日 |
出身地 | 埼玉県 |
身長 | 約175cm |
等級 | 2級呪術師 |
所属 | 東京都立呪術高専1年 |
趣味 | 読書 |
好きな食べ物 | 生姜に合うもの |
嫌いな食べ物 | パプリカ |
ストレス | 人間関係(9割) |
イメージソング | 宇宙人『白日夢』 Weezer『Island In The Sun』 |
声優 | 内田雄馬 |
伏黒恵の現在状況について
伏黒の術式・領域展開
式神を操る術式「十種影法術」
伏黒恵の術式は、自身の影を媒介に十種の式神を使役する「十種影法術/とくさのかげぼうじゅつ」。禪院家相伝の術式の一つです。
各式神は完全に破壊されると二度と顕現できなくなるものの、その式神の遺した術式と力は他の式神に引き継がれていきます。
調伏で式神を増やしていく
最初にまず2匹の玉犬だけが術師に与えられ、それ以外の式神を使うには、術師と玉犬で調伏を済ませなければなりません。
複数人での調伏の儀も可能ですが、その場合式神を倒しても使用可能にならないため、1人で調伏を行う必要があります。
十種影法術の式神一覧
1.玉犬「白・黒」
十種影法術において、最初に与えられる式神。戦闘力はもちろんのこと、呪いが近づいた時にその情報を伝えたり、通ってきた道の記憶もできます。
白は宿儺に破壊されてしまい、残った黒は白の力を引継ぎ、渾(こん)へと生まれ変わりました。
2.蝦蟇(がま)
人間ほどの大きさの蛙の式神。最大の特徴は長い舌で、伸ばすことで遠くにいる仲間を救助したり、敵を拘束・攻撃することが可能です。
3.大蛇(おろち)
名前の通り巨大な蛇の式神。巨大な口で敵を捕食するのが得意。少年院では釘崎を救ったり宿儺を拘束するなど一定の活躍を見せますが、宿儺に完全に破壊されてしまいました。
4.鵺(ぬえ)
骸骨の面をつけた怪鳥の式神。空を飛べるため、空中戦や移動手段として重宝。その他にも用途は多く、帯電した呪力をまとって攻撃したり、翼を閉じて伏黒を守る防壁になることも可能です。
5.満象(ばんしょう)
象の式神。鼻から大量の水を出して攻撃したり、満象の巨体で敵を上から押し潰すことも可能。ただし呪力の消費が激しく、単体でしか顕現できないのが特徴。
6.脱兎(だっと)
大量の兎の式神を顕現。1体1体の攻撃力は低いものの、数が非常に多いので、敵の視界を奪うなどの撹乱作戦に役立ちます。呪詛師の粟坂との戦いで活躍しました。
7.八握剣異戒神将 魔虚羅(まこら)
八握剣異戒神将 魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょう まこら)は歴代十種影法術師が、誰も調伏できなかった最強の式神。「布瑠部由良由良(ふるべゆらゆら)」と唱えると、調伏の儀が始まり顕現します。
対呪霊に特化した「退魔の剣」で、呪霊を一撃で消し飛ばすことが可能。さらに、一度受けた攻撃の耐性をすぐに獲得し、回復能力も備えているため、倒すには初見技で一撃必殺しかありません。
その実力は、指15本の宿儺相手に善戦、六眼持ちの無下限術使いと同等レベル。作中トップクラスの力を誇ります。
8.円鹿(まどか)
伏黒の体を乗っ取った宿儺は円鹿を召喚しました。円鹿は「反転術式を用いた治療」と「呪力の中和」を行う式神です。完全サポートタイプになります。
9.貫牛(かんぎゅう)
伏黒の体を乗っ取った宿儺は貫牛を召喚しました。貫牛は突進するだけの攻撃しかできません。しかし、この攻撃は距離が伸びる程攻撃力が上がる特性があります。
10.虎葬(こそう)???
情報はまだ不明であり、単体で使役された事も無く、既に他の式神に継承した状態の召喚で登場。
また、複数の式神で構成された嵌合獣・顎吐(かんごうじゅう・あぎと)を宿儺が五條戦で使っ祭、五条の術式「蒼」を食い倒れてますので、存続についてはまだ不明です。
拡張術式・その他の式神
十種影法術の10体に該当しない式神を紹介。伏黒の拡張術式は、十種影法術の式神を組み合わせて、オリジナルの式神を召喚するというもの。
不知井底(せいていしらず)
「鵺」と「蝦蟇」を合わせた拡張術式。「蝦蟇」の姿をベースとし、羽が生えているのが特徴。数体呼び出すことができ、完全に破壊されても「鵺」「蝦蟇」が残っている限り何度も顕現可能。
玉犬 渾(こん)
破壊された玉犬白の力を、玉犬黒が受け継いだ姿。十種影法術の式神の中でトップクラスの攻撃力を持ち、特級呪霊の花御の体に傷をつけていました。
十種に含まれている可能性もありますが、作中で「十種に含まれる」と明言されていないため、その他の式神にカテゴライズしています。
嵌合獣・顎吐
嵌合獣・顎吐は伏黒ではなく宿儺が使っていた式神です。五条曰く嵌合獣・顎吐は「虎葬・円鹿・大蛇を継承した鵺」です。伏黒は召喚できません。
合計4体の力を併せもっています。巨大な鋭い爪による近接格闘をメインに戦っていました。核となる能力は円鹿の反転術式です。五条も魔虚羅や宿儺を反転術式で治されるのは面倒だと言っていました。
ただ戦闘レベルに関しては魔虚羅や宿儺には遠く及びません。最終的には五条の「蒼」によって破壊されてしまいました。
領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」
伏黒の領域展開は「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」いい、展開すると術式が必中に。さらに、領域内では3体以上の式神召喚が可能となり、影で伏黒自身の分身を生み出すこともできます。
なお領域内のデザインは地面一帯が影の海に覆われているよう。十種影法術の使い手にふさわしい領域です。
伏黒と宿儺の関係
宿儺は伏黒の命を救っている
宿儺はもともと虎杖の肉体を奪おうとしていましたが、伏黒の「布瑠部由良由良」を見て以来、その行動が変化。宿儺は伏黒について術式の潜在能力と自分への耐性があると感じていました。そのため、虎杖ではなく、伏黒の肉体を奪うと考えます。
そのため、伏黒に死なれては困るのです。だから、渋谷事変では伏黒が式神「魔虚羅(まこら)」に殺されそうになった時も、宿儺が駆けつけて、仮死状態だった伏黒を助けました。宿儺の中で興味があるのは虎杖ではなく、完全に伏黒になっています。
宿儺の伏黒経由の復活
宿儺は伏黒のポテンシャルに気付いてから、ずっと伏黒の魂が折れる瞬間を待っていました。
そして、宿儺が待っていた瞬間は伏黒が津美紀の正体を知った時にやってきます。伏黒は津美紀を死滅回游から逃がそうしていましたが、津美紀に万が受肉していると知って、心が折れてしまいました。
宿儺はそのタイミングで物語の序盤に虎杖と約束していた「契闊」を唱えます。そして、虎杖から体の主導権を奪った宿儺。自ら小指を引き千切って伏黒に食べさせました。そして、宿儺は伏黒に受肉。伏黒はあっという間に体を奪われてしまいました。
宿儺の解説はこちら
伏黒の家族関係
伏黒家の家系図
【父親】伏黒甚爾(ふしぐろとうじ)
禪院家出身の父親
父親の名は伏黒甚爾。御三家の1つ「禪院家」の産まれですが、天与呪縛により呪力が0という、人類唯一の特徴を持ちます。
禪院家を出て伏黒家に婿入りしており、苗字が伏黒に。金を稼ぐために、相伝の術式を受け継ぐ実の息子「伏黒恵」を直毘人に売りに出していました。
五条の過去編では恵の存在を完全に忘れており、「ひどい父親」という印象が読者に与えられています。
最後は恵のことを思い出す
渋谷事変にてオガミ婆の降霊術で復活した甚爾。伏黒恵と戦闘に発展した際は、恵を殺そうとしていました。しかし、最後に甚爾は恵が自分の息子だと思い出します。
息子に「(禪院家に行かなくて)良かったな」という言葉を残し、自害するのでした。
【義姉】伏黒津美紀
1歳年上の義姉
津美紀は伏黒恵の一歳年上の義理の姉。津美紀が小学1年生の時に、津美紀の母親・恵の父親「禪院甚爾」がくっついたことにより姉弟関係に。
しかし両親はくっついてすぐに蒸発したため、津美紀と恵は2人で暮らすことに。恵は津美紀のことを家族として、本当に大事に思っています。
偽夏油に呪われてしまう
恵と津美紀は埼玉県の中学校に通っており、津美紀は喧嘩をする恵を心配していました。しかし津美紀は中学生を卒業した頃、原因不明の呪いにかかり、寝たきりの状態に。
後に、津美紀の呪いは偽夏油にかけられたものだと判明し、偽夏油の無為転変をきっかけに意識を取り戻しています。
しかし津美紀は偽夏油の仕組んだ殺し合い「死滅回游」に参加を強制されてしまうのでした。恵は津美紀を救うため、虎杖と共に死滅回游に参加します。
津美紀の正体
実は津美紀は羂索が仕掛けた死滅回游に巻き込まれ、プレイヤーとなってしまいました。伏黒は虎杖を始め、高専メンバーと協力して津美紀をコロニーから逃そうとします。
しかし、全ての準備が整った時に津美紀の正体が判明。津美紀には過去の呪術師・万(よろず)が受肉していました。万は伏黒たちが死滅回游の中で得点を稼いで、自由になるのをずっと待っていたのです。
登場シーン最新の状況
宿儺に身体を奪われる
伏黒は宿儺の手によって、宿儺の指を1本飲み込んでしまい、体を乗っ取られてしまいました。さらに、宿儺が「浴」で魂を沈められてしまいます。
魂が完全に崩壊
宿儺が津美紀の体を乗っ取った万と戦い、その手で津美紀の体ごと万を殺害。宿儺のせいで伏黒は自らの手で津美紀を殺してしまいました。これによって伏黒の魂は完全に崩壊してしまいます。
虎杖の救い手の手を拒む
新宿決戦で伏黒は宿儺に身体を乗っ取られ、五条と戦闘。そして、死闘の末、宿儺が津美紀に続いて五条も殺したため、伏黒の精神はボロボロ。
そんな中で虎杖が魂を捉える打撃で浴で沈められた伏黒の魂を呼び起こしました。しかし、既に伏黒は生きる気力を失っていました。
宿儺から体を奪い返す。
虎杖の救いの手を拒んだ虎杖でしたが、虎杖が「オマエがいないと寂しいよ」と訴えたこともあり、再び生きる気力を取り戻し始めます。虎杖の魂を捉える打撃で宿儺に沈められた魂が起き始め、宿儺の体を鈍らせました。
伏黒は精神世界で宿儺に「今さら生きてどうする?」と問いかけられていました。追い詰められる中でも、自分のためではなく、もう一度他人のために生きると言い、宿儺の精神を追い出そうとしました。さらに、伏黒は宿儺が残りの指が後一本だけで焦っていることも指摘。
その結果、ようやく宿儺を体から追い払うことができました。
甚爾のことを知る
伏黒は父親の甚爾が今どこで何をしているのか、今までずっと知りませんでした。決戦の前に五条が伏黒に残した手紙でようやく甚爾のことを知ります。
五条が残した手紙には「残念ながら恵の父親はもういないよ~!!」「僕が殺したから!」と書かれていました。
五条の手紙を見た伏黒は父親の死を悲しむことなく、むしろ笑っています。虎杖と釘崎は父親の死を知って笑ってる伏黒を見て「おかしい」と言っていましたが、伏黒は笑顔で「いいんだよ」と言っていました。
華と一緒に生きていく?
戦いの後、伏黒は華とも話をしました。華が片腕を失くした時、伏黒は宿儺に身体を奪われていましたが、宿儺の記憶を読んで事の経緯を知っています。
その上で伏黒は華に「責任はとる」「これからは俺が来栖の右腕になるよ」と言いました。伏黒としては深い意味はなかったみたいですが、華は「式はいつにしますか?」と言うなど結婚すると思い込んでしまった様子。
呪術師として生きていく
宿儺との戦いを終えた後、目を覚ました伏黒ですが、顔に傷が残るなど容姿が少し変わっています。ただ、他に宿儺に身体を乗っ取られた影響もない様子。
高専メンバーと反省会が終わった後、伏黒は津美紀の墓参りに行きました。津美紀の死体は家入に綺麗にしてもらったみたいです。
津美紀のお墓参り後、伏黒は釘崎・虎杖と共に最後の任務に向かいます。伏黒にとって復帰一発目の任務でしたが、頭脳担当として呪詛師の能力・行動パターンを分析。そして、見事呪詛師を発見しました。
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